最近、何かと話題の格安シムですが、iPhoneでは使えないと思っていませんか?
実は、アンドロイド端末だけではなく手持ちのiPhoneを利用して格安SIM運用することができるのです。
今回から、すでにmineo(マイネオ)を利用してスマホ格安運用している私がiPhone×格安シムの概要、メリット・デメリット、具体的に申し込む際の流れについて解説をします。 年間約10万円の節約になる格安SIMですので是非チェックしてみてください。
そもそもMVNO、格安シムってなに?
テレビなどで「ケータイ代が安くなる」というなんとも怪しげな触れ込みで宣伝している格安SIMですが、どういうものなのでしょうか。
最近よく聞くMVNOと格安シムについてまずは解説します。
他人のふんどしで相撲を取る賢いサービス
MVNOとは仮想移動体通信業社(Mobile Virtual Network Operator)の略です。
この様な難しい話は知ってもあまり意味がないので構造を説明すると、
前提として日本のケータイ市場は3大通信事業者(ソフトバンク、AU,ドコモ)があります。
目に見えないものなのでイメージがしにくいかもしれませんが、それぞれの業社が専用の電波を使いサービスを提供しています。
MVNOは各社の電波を借りて携帯電話サービスを営む事業者ということです。
この背景には大手3社の寡占状態で諸外国と比べて携帯代金が高いなどの問題を受けて総務省が新規参入に対してサポートすると発表したことから近年加速する流れとなりました。
格安シムとは単に安いSIMカードのこと!
iPhoneを購入すると、SIMカードを挿入するとおもいます。
中にはショップで入れてもらったから触ったことないという人もいるとおもいますが、これ見たことあるとおもいます。
SIMカードとは、契約内容などを記載したチップのようなものです。
つまり、格安シムとは値段の安いMVNOが発行するSIMカードのことなのです。
現在では、安いスマホプランなどを含めて「格安SIM」と呼ぶ場合もあります。
大手キャリアとMVNO格安シムの料金の違い
他人のサービスを借りているにもかかわらずサービスが安いってなんで?と思われた方もいるとおもいます。
まずは大手キャリアとMVNO格安SIMの料金の違いについてご紹介します。
大手キャリアの携帯代金内訳
大手キャリアと契約している人はおそらく月8000円〜月10000円ほど支払っている方が多いとおもいます。
もちろん、家族割などでこれよりも安いという方もいるとおもいますが大体こんな感じだとおもいます。
この料金の中には
- 基本料金
- ネット接続料金
- 本体分割価格
- データ定額料金
が含まれています。
さらに基本使用量やネット定額費の中には、
- 回線維持にかかる費用
- 人件費
- 利益
などの金額が上乗せされています。
MVNO(格安SIM事業者)の格安SIMの内訳
反対にMVNOの格安SIMでは電話+インターネットができて月額2000円前後の事業者が多いです。月単位でも5000円〜8000円安くなる計算になります。
料金の内訳を見てみましょう。
大手キャリアとの違いを挙げると
- 本体実質負担額がない
- ネット接続料がない
- 電話接続料金がある
などがあります。
もちろん、大手キャリアと同様、格安シムを契約する際に携帯端末を同時に購入すると本体実質負担金がその分上乗せされます。
大手キャリアが導入しているネット接続料金がないのは、格安SIMではインターネットに接続することが前提となっているため特に設けていません。
反対に格安シムの場合、電話を利用しないという選択肢がありますので電話を接続する場合には、大手キャリアのネット接続料と同様電話接続料金がかかってきます。
大手キャリアよりも安い理由
大体の料金構造を理解していただいたところで安い理由を3つ紹介します。
- 大手キャリアほど人件費がかからない
- 回線維持にかかる経費がそもそもない
- データ通信定額プランではない
大手キャリアほど人件費がかからない
大手キャリアであれば自宅の近くにドコモショップ、AUショップ、ソフトバンクショップなどがあります。さらに電話によるカスタマーサポートなどの規模も膨大で人件費がたくさんかかります。
しかし、格安SIM事業者は専用ショップを設置している場合もありますが、数は圧倒的に少なく、さらに、チャットによる問い合わせ対応など経費削減に力を入れています。
回線維持にかかる経費がそもそもない
大手キャリアの場合では自社で電波の基地局を設置していたり、回線設備を整備していたりかなり設備投資維持費用がかかりますが、そもそも、格安シム事業者は回線を借りているのでこの様な経費がかかりません。
データ通信定額プランではない
大手キャリアの場合、スマホを契約するとデータ定額費用(使い放題プラン)が適用されます。しかし、MVNO事業者は定額プランがないので、そもそもの料金が安くなります。
つまり、単に回線を借りているからということだけではなく、安くすることにこだわったサービスなのでこの価格が実現できているのです。
まとめ
今回のまとめとしては、
- MVNOとは大手キャリアの回線を借りて、格安でケータイ通信サービスを行う事業者のこと
- 格安SIMとはMVNOが提供するSIMカードのこと
- 人件費や設備費を削ることによって格安SIMは安さを実現していること
の3つを解説しました。
次回は格安SIMのメリットをご紹介します。