赤ちゃんのお迎え準備などで購入するかどうか迷うのが「赤ちゃん用の体温計」ではないでしょうか。
我が家では、もともと自宅にあった10年モノの体温計が現役で活躍していたので、どうしようかなーとも思ったのですが新調することにしました。
その時、いろいろ調べた内容を紹介したいと思います。赤ちゃん用の体温計の購入を検討している方は、ぜひ、こちらの記事を参考にご覧ください!
目次
赤ちゃん用の体温計は必要なのか
まずは、おそらく多くの方が気になっている「赤ちゃん用の体温計は必要なのか」という点を紹介していきたいと思います。
そもそも赤ちゃん用の体温計とは?
そもそも赤ちゃん用の体温計とは、赤ちゃんの体温を測ることに特化した体温計のことをいいます。
赤ちゃんはじっとワキに体温計をはさむことができませんので、おでこや耳などで計測することができるタイプが主流です。
また、通常30秒~1分ほど掛かる検温時間も数秒~十数秒程度で検温できる時短タイプの体温計などもあります。
赤ちゃん用体温計と大人用体温計の違いは?
実は、赤ちゃん用の体温計と大人用の体温計には大きな違いはありません。
強いて違いを挙げるとすると
- 赤ちゃん向けに売られているか
- 検温時間が普通か短いか
- デザインが赤ちゃん向けか
- 「.0」までか「.00」まで測れるか
といったところでしょうか。
そもそも、体温計は体温を測ることが目的ですので、赤ちゃん向けだろうが大人向けだろうが、大きな違いはありません。
大人用の体温計は代用できるのか?
体温を測るという目的であれば、大人用の体温計で代用することは可能です。
しかし、大人用の体温計はワキではさんで検温するのが一般的ですので、計測中に赤ちゃんが暴れると正確に測れない可能性があります。
また、計測時間も大人用の体温計は比較的長めなので、検温に失敗してしまう可能性もあります。
とはいえ、大人用として売られている体温計にもオデコや耳などで検温できるタイプや、数秒で計測できるものもありますので、そういったものであれば問題なく代用することができます。
赤ちゃん用の体温計の選び方
では赤ちゃん用の体温計を選ぶ際はどのようなポイントに気を付けて選ぶと良いのでしょうか。
計測方法で選ぶ
まずは計測方法についてです。
一般的に販売されている体温計の計測方法は、
- ワキや口などにはさんで計測する電子体温計
- 体には触れずに計測する非接触体温計
- 耳の穴で計測する耳式体温計
といった3つが主流です。
それぞれに特徴がありますが、ワキや口などではさむ体温計は精度が高い分、計測に手間が掛かってしまいます。
反対に、非接触体温計や耳式体温計は計測が手軽な分、体温計の精度はやや劣ります。
計測時間で選ぶ
体温計の計測時間も赤ちゃん用の体温計を選ぶ際にはポイントになりますね。
現在市販されている体温計の多くは15秒~30秒程度のものが多いですね。
昔は数分掛かるものもありましたので、かなり計測時間は短くなっています。
また、最近では計測時間が1秒程度のものもあり、一瞬で計測できていしまいます。
赤ちゃん用に体温計を選ぶ際は、当然計測時間は短いほうが楽に計測することができます。
しかし、一般的には計測時間が短いほど精度が悪くなるといわれていますので、目的に合わせて計測時間は検討するようにしましょう。
見やすさで選ぶ
赤ちゃんの体温計を選ぶ際は見やすさを考慮する必要もあります。
とはいえ、ほとんどの体温計は、温度を測るだけなのでそこまで大きな違いはありません。
しかし、安価な液晶が使われていると文字が薄かったり、液晶が透けていたりすることもあるのでそういったことがないかは確認しておきましょう。
機能で選ぶ
赤ちゃん用の体温計を選ぶ際は、機能にも注目してみましょう。
赤ちゃん用の体温計で注目するべき機能は、
- 抗菌機能
- 防水機能
- ケースの有無
- 精度(小数点第2まで測れるか)
などでしょうか。
やはり幼い赤ちゃんに使用するものなので、抗菌機能や何かあった際に洗える防水機能はあったほうがいいかもしれません。
そういう意味でいうと、使用していない時に汚れてしまったりしないようケースがついている方が安心でしょう。
また、目的にもよりますが、婦人用体温計のように小数点第2まで体温が測れるものなども必要があれば検討しましょう。
汎用品か専用品かで選ぶ
体温計には、特に用途を限定していない汎用品と赤ちゃん用、婦人用、高齢者用といった専用品があります。
この両者の違いは、専用品はその用途に特価した機能やデザインをしていることにあります。
例えば、赤ちゃん用の体温計は検温時間が短かったり、体に接触させない方式をとっていたり、高齢者用は液晶ディスプレイが大きく温度を確認しやすいというように専用品は用途に合わせた仕様になっています。
赤ちゃん用の体温計を選ぶ際は、大人も使うのかどうかを考慮して選ぶよ良いでしょう。
価格で選ぶ
価格も考慮するポイントとなります。
家庭用体温計の価格は1,000円~1万円程度と様々です。
汎用品の電子体温計は約3,000円前後のものが売れ筋です。
赤ちゃん用に多い非接触体温計や耳式体温計は比較的値段が高めで、5,000円~1万円前後となるようです。
こちらも、購入する目的や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
計測方式別の使い方の紹介
ここでは、赤ちゃん用の体温計選びの補足情報として、計測方式別の使い方について紹介します。
具体的な計測方法をイメージしていただき、体温計選びの参考にしてみてください。
検温時の注意点について
正しく検温するためには、いくつかの注意点を守る必要があります。
ここでは簡単に正しい検温方法について紹介します。
測るタイミングに関する注意点
体温を測る際は、食事や運動、入浴後の30分程度はさけましょう。
また、ワキや耳などで検温する場合は汗などの水分がないことを確認し、もし水分があるようでしたら、きれいにふき取ってから検温しましょう。
検温中の注意点
検温中は体を動かさず安静にしましょう。
尚、検温中に赤ちゃんが暴れてしまったり、体温計が体からずれてしまったりした場合は、最初からやり直すようにしましょう。
予測と実測に注意
一般的に普及している電子体温計は予測式といわれる計測方法が使われています。
予測式とは数秒から数分の時間で、体温を予測し表示するもので実際の温度とは異なる場合もあります。
ただし、予測式の体温計の多くは、そのまま10分程度計測を続けることで実際の体温が測れるようになっているため、正確な体温を測る必要がある場合は、実測で計測するようにしましょう。
参考:テルモ体温研究所「ワキでの検温方法」
ワキにはさむ「ワキ式体温計」の使い方
「ワキ式体温計」の測定方法は、ワキのくぼみの中央に体温計の先端をあてます。
ワキが密着するようにひじを脇腹につけるようにして、腕を閉じます。この時、体温計をはさんでいる腕の手の平を上に向けるようにワキを閉じるとうまく密着することができます。
この状態で、予測式の場合は電子音がなるまで、実測式の場合は約10分程度じっとします。
口にはさむ「口式体温計」の使い方
口にはさむ「口式体温計」の測定方法は、まず、体温計の先端をアルコールなどで清潔にします。
口を開け、舌を持ち上げ舌の裏中心にある筋の左右どちらかの脇に体温計の先端をあたてます。
口をしっかりと閉じたら、体温計の先端がずれないようにしばらくじっとしておきます。
計測完了まで待ちます。
おでこなどを使った「非接触式体温計」の使い方
おでこなどを使った「非接触式体温計」の測定方法は、非常に簡単です。
おでこや、こめかみなどの、体温計の測定部分を向け計測ボタンを押します。
数秒程度で計測が完了します。
耳で計測する「耳式体温計」の使い方
耳で計測する「耳式体温計」の測定方法は、体温計の電源を入れ、耳の中に測定部分を入れます。
この時、しっかり耳の奥の温度が測れるように、耳を軽く後ろに引っ張り、耳の穴に対して測定部分がまっすぐ入るようにします。
計測開始ボタンを押し、軽く体温計を左右(顔の前後)に向けて動かします。
計測完了の合図までしばらく待ちます。
ワクや口にはさんで計測する体温計3選
まずは定番のワキや口で利用する定番の体温計についてご紹介します。
【オムロン】けんおんくん MC-687
オムロン「けんおんくん」は病院や学校、一般家庭などでも幅広く使われているベストセラーの体温計です。実は我が家でも「けんおんくん」を使用しています。
1秒程度のものもある中検温時間が15秒というとやや長い印象もありますが、赤ちゃんのご機嫌が特別悪い時でもなければ問題なく使用することができます。
また、大きくなっても使えるベーシックなモデルという点がポイントです。
【オムロン】MC-652LC-PK
こちらは、実は婦人用の精密体温計です。婦人用に販売されていますが、約10秒のスピード検温と握りやすいボディ、そして、かわいらしいケースがおすすめポイント。
そして、なんといってもBluetoothでスマホと連携、体温の記録を残せるところが特徴です。
ホワイト、ブラウン、ピンクの3色展開もいいですね。
【シチズン】CT422
こちらは、シチズンの実測式の体温計。実測式ですので検温時間は長めですが、正確な体温を把握する理由があるといった場合には選択肢に入ってくるのではないでしょうか。
おでこで計測する非接触式の体温計2選
【ピジョン】H20 チビオンタッチ
ベビー用品でおなじみのピジョンの「おでこ」で測る体温計。
かわいらしいデザインと、おでこにタッチするだけで測れる手軽さが人気の秘訣です。
洋服を脱がせたり、機嫌が良いところを狙ったりといった手間がないのがいいですね。
さすが、ピジョンです。
【A&D】でこピッと UTR-701A-JC2
でこぴットも商品名のとおり、おでこで計測するタイプの体温計です。
こちらは肌に触れずに話した状態で検温ができ、大人の体温も図れるので、衛生的で手軽に体温管理ができます。
また、ブルー、イエロー、ピンクといったカラーラインナップもあり、かわいらしいデザインもポイントですね。
耳で計測する体温計2選
【オムロン】耳式体温計 MC-510
説オムロンの「けんおんくんミミ」は名前の通り、耳で測る体温計です。
おでこで測るタイプよりも精度が高く、ワキや口にはさむタイプよりも手軽でスピーディという点が特徴です。
また、検温時間が最短1秒で測れる点もよいですね。
【コンビ】ベビーレーベル 耳式たいおん計
ベビー用品で有名な「コンビ」が作る耳式体温計です。
小さな耳にもフィットしやすいコンパクトなボディ。また。バックライト付きなので、寝室で寝ている赤ちゃんを起こすことなく体温を測り確認することができます。
収納ポーチもついているので、ベビーワゴンなんかに入れっぱなしでも安全ですね。
赤ちゃんの平熱をしっかり把握して、健康管理に役立てよう!
今回の記事では、赤ちゃん用の体温計は必要か、赤ちゃん用の体温計の選び方やおすすめ商品、使い方などについて詳しく解説しました。
赤ちゃんは言葉がしゃべれませんので、異変に気づけるかどうかは保護者の方に掛かっています。
万が一の際に、適切な対応ができるよう、普段から平熱を把握しておくようにしましょう。
このページを参考にしていただき、赤ちゃんの健康管理に役立てましょう!