みなさんキーボードは何使ってますか?
私はMacユーザーになってから7、8年立ちますが、MacBookProに始まり、Macmini、MacBook Air、iMacと様々なMacを使ってきました。
そして現状は、新品で買ったMacBook Air11インチと、10年型落ちのiMac(これがかなり使える!)に落ち着いており、自宅ではiMacをディユアルディスプレイで使い、外出先ではMacBook Airを使うという形に落ち着いています。
仕事で比較的”文章”を書くことが増え、1日1万字以上書く様になった時に、なんとなく”良いキーボード”が欲しくなり、いろいろ調べた結果「PFU Happy Hacking Keyboard(ハッピー ハッキング キーボード)」を購入しました。
購入から1年以上たったのでPFU Happy Hacking Keyboardについて徹底的にレビューして見たいと思います!
目次
PFU社 happy hacking keyboardとは?
まずは、PFU社と、ハッピーハッキングキーボードについて簡単に紹介します。
コンピューター通の方の間では絶大な知名度を誇るPFU社のキーボードですが、一般の方はあまり知らないのではないでしょうか。
私、自身もキーボードといえば”フィルコ”くらいしか知らなかったです。
PFU社とは?
ハッピーハッキングキーボードを製造するPFU社は石川県に本社を置く日本の企業で、富士通の完全子会社の一つです。
スキャナーやキーボードなどが特に有名で”Scan snap(スキャンスナップ)シリーズ”などはなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。
1962年に設立して半世紀以上コンピューターに関わるハード、ソフトを製造している会社です。
ハッピーハッキングキーボードとは?
ハッピーハッキングキーボードは、PFUの製造開発するキーボードのブランドの一つで、1996年に発売以降、20年以上に渡って作られています。
開発には東京大学名誉教授「和田英一教授」が関わっており「インターフェースは何よりも大切」といった理念に基づいて開発されたプロ用キーボードです。
ちなみに、私が感銘を受けた和田教授の言葉が
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
引用:http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/
「さすが!東大の先生!良いこというなぁ〜」と思ったので、数多あるキーボードの中からハッピーハッキングキーボードに決めたのを覚えていますw
つまり、一生使える優れたキーボードということでしょうか。
ハッピーハッキングキーボードのラインナップ
ハッピーハッキングキーボードというのはご承知の通りシリーズ名で、様々なモデルがあります。
ラインナップとしては大きく分けて
- プロフェッショナルシリーズ
- ライトシリーズ
の2種類があります。
プロフェッショナルシリーズは文字通りプロ仕様となっており値段としては3万円前後が中心です。
モデルは英語配列、日本語配列含みキーボードレイアウトの違うものがいくつかラインナップされています。
下記の様に文字の刻印が一切ない”変態仕様”や
下記の様に、一見古いパソコンの付属品の様なオーソドックスなデザインのものまで様々です。
そして、プロ仕様のワンランク下にあるのが「ライトシリーズ」
ライトシリーズは決して廉価版というわけではなく、プロシリーズがプロ向けに特化しているのに対してスタンダードなキーボードという位置づけとなっています。
お値段はだいたい7000円前後で売られておりキーボードとしてはやや高めですかね。
非常にシンプルでスタンダードなデザインになっています。
ハッピーハッキングキーボードの特徴
ハッピーハッキングキーボードの特徴としては、
- なめらかで歯切れの良いタッチ感
- 省スペース設計
- USBハブ搭載(2ポート)
などがあります。
実際使ってみるとわかるのですが「なめらかで歯切れの良いタッチ感」はマジです。
他のキーボード触るのがストレスになるほど打ち心地がよく、疲れません。
私は「HHKB lite for Mac」を使ってます。
一通り説明を終えたところで、ここから具体的なキーボードのレビュー入っていきたいと思います。
私が使っているキーボードはこれ!
そう!プロフェッショナルシリーズではありません!w
これには深い理由があるんですが、私がキーボードを探していた時、
- 英語配列であること
- 十字キーがついていること
- Mac専用モデルであること
という三つの条件の元探していました。
ご存知の方も多いと思いますが、キーボードには日本語配列と英語配列があります。
日本語配列というのは普通のパソコンに付属されているもので、キーボードに”アルファベット”と”かな”の両方が記載されているものです。jis配列なんて言われたりもしていますね。
こんなやつです。
私は、一番最初に買ったMacBook Proの時になんとなく日本語配列よりも英語配列の方がカッコ良い気がして英語配列を購入しました。
これは、英語配列を使い始めて気づいたのですが、日本語配列と英語配列は似ている様で微妙にボタンの数が違ったり、機能が違ったりしているため使用感としてはかなり異なっています。
したがって、今更日本語配列に戻すのもストレスになりそうだったので英語配列のキーボードで探していました。
あと、こだわっていたところとしては「キーボードに十字キーが搭載されていること」です。
これも私のくせなんですが、効率を意識してマウスはあまり使わない様にしており、ほとんどの動作を十字キーでしています。
十字キーが無いキーボードなんてある?
と、いう声も聞こえてきそうですが、
これはハッピーハッキングキーボードのプロフェッショナルモデルですが、十字キーはついていません。
厳密にいうと記号を入力するキーが十字キーにアサインされており、ショートカットキーみたいにfunctionキーを押しながら、あるボタンを押すとカーソルが動かせるという仕組みになっています。
ぶっちゃけ、今考えるとそれでもよかったのですが、当時はビビって十字キーのあるモデルが良いと思っていました。
また、プロ向けのキーボードの多くがウィンドウズ用もしくは、ウインドウズ用だけど設定変えたらMacでも使えるよ!という仕様になっており、できればMac専用モデルが良いと考えていました。
これらの条件を考慮し、行き着いたのが、
「HHKB Lite2 for Mac」
だった!というわけです。
「HHKB Lite2 for Mac」の外観
実際に私が使っている「HHKB Lite2 for Mac」を紹介していきます。
見ていただいたらわかる通り、Mac専用モデルですので「⌘キー」、「optionキー」などが印字されており、配列もMac純正キーボードと似た設計になっています。
もちろん、十字キーも搭載されています。
横からみると、かなり厚みがあります。
実際に使い始めた初期の頃はMac純正キーボードからの以降だったため、厚みに苦しめられました。w
しかし、キーボードの上部がゆるいRになっており、これがスムーズで心地良い打鍵を生み出している様です。
Mac純正の英語配列キーボードは「deleteキー」しか無いのが少し気になっていました。
しかし、HHKB Lite2 for Macには「deleteキー」と「backspaceキー」が二つとも搭載されているのでかなり文章入力がはかどります!
キーボード上部にはUSBポートが2基搭載されています。
これがかなりありがたい!
iMacのUSBポートは本体裏側で、抜き差しがかなりめんどくさいですが、ここにUSBポートがあることによってストレスから解放されました。
ちなみにこのキーボードはUSBから直接電源を取るタイプ(バスパワー)なので、iPhoneの充電とかはできません。
外観的な部分で一つ残念なお知らせとしては、HHKBのロゴが入っていないこと。
通常ハッピーハッキングキーボードシリーズは「HHKB」というロゴが十字キーのあるところに印字されています。しかし、十字キーを搭載したHHKB Lite2 for Macは無印になってしまっています。
一応付属でロゴのステッカーがついていましたので気休めに貼っていますw
「HHKB Lite2 for Mac」を1年以上使って感じたメリット
「HHKB Lite2 for Mac」を一年以上(もしかしたら2年くらい経ってるかも)使って感じたメリットとしては、
- 文字の入力スピードが向上した
- 長時間文字入力をしても疲れなくなった
の二つがあります。
文字入力スピードについては、圧倒的に早くなっています。
実際、1時間あたり1200文字くらいの入力スピードだったのですが、今では2000字〜2500字程度入力することができています。
もちろん、独学で完全なブラインドタッチを習得したということもあり、そもそものタイピングスキルが向上したというのもあると思います。
しかし、なんと言っても計算されて尽くしたキーピッチやキー幅でミスタイプがほとんどなくなったということがあります。
得たことのもう一点は、長時間パソコンを使っていても疲れにくくなったということがあります。
以前使っていたMac純正のキーボードはかなり薄くさらに、全面がフラットになっているので、キーボード上部や下部にあるキーの打鍵時にかなり力が入っていたと思います。
しかし、HHKB Lite2 for Macは程よい厚みがあり、全体が緩やかなカーブになっているのでどこのキーを入力する際も力を抜いて入力することができます。これによって、生産性はかなり向上したと思います。
「HHKB Lite2 for Mac」を1年以上使って感じたデメリット
続いては「HHKB Lite2 for Mac」を1年以上使って感じたデメリットについてです。
正直デメリットもあります。
- MacBook Airのキーボードにストレスを感じる様になった
- 他のキーボードが使えなくなった
という二つが私が感じているデメリットです。
私はノマド的生活をしているので、自宅で集中できない時はカフェなどで仕事をすることもありました。
また、外出して自宅に戻らずに、集中力を維持するためにそのままカフェにいくこともありました。
しかし、HHKB Lite2 for Macを使う様になってから、MacBook Airのキーボードが打ちにくく感じてしまいできれば自宅に帰って仕事をしたい!と思う様になってしまっています。
これは正直かなりの損失で、カフェで仕事を始めても、
「うわぁ、打ちにくい、、、疲れる、、、帰ろうかな、、、、」
と、かなりストレスになっています。
また、同様にごく稀に客先でパソコンの操作をする場面があるのですが、ブラインドタッチが全くできません。
これは、誰しもあることかもしれませんがハッピーハッキングキーボードシリーズは微妙に独特なキー配列になっています。
したがって、これに慣れてしまうと他のキーボードが使えなくなります。
メリットがあれば、デメリットもあるというのは至極当然のことですが、良いことばかりではありません。
ハッピーハッキングキーボードシリーズをおすすめしたい人!
ここまでで、メリット、デメリットについても紹介しました。
正直、ハッピーハッキングキーボードシリーズは誰にでもおすすめできるキーボードではない?と思っています。
冒頭で紹介しましたが、ハッピーハッキングキーボードには
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
引用:http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/
この様なコンセプトがあります。
つまり、ハッピーハッキングキーボードを使うユーザーは常に持ちあるく、もしくは、使うパソコンの数だけ同じキーボードを所有することが前提になっている様なキーボードです。
私の様にフリーランスで働いている人間にとっては、実現可能な使い方かもしれませんが、会社から、デスクトップパソコン、ノートパソコンを支給され、自宅では自分のパソコンを使うという方にとっては、すべての環境で同じキーボードを使うということは現実的ではないと思います。
したがって、このキーボードをおすすめしたい人としては、
- ある程度パソコンの環境を自分でコントロールできる人
- パソコンの入力が本業である人
- 理由はともあれ、本気で良いキーボードを探している人
です。
上記に当てはまる人はぜひ検討していただきたい一品ですね。
HHKBは使う人を選ぶが、ハマれば最強のキーボード
ということで、ハッピーハッキングキーボードシリーズと私が使っている「HHKB Lite2 for Mac」のレビューをしてみました。
最後にデメリットなども書きましたが、私としてはこのキーボードに出会って人生が変わったと言っても過言ではない非常に優れたキーボードだと思っています。
また、細部へのこだわりは「やっぱり日本製品は良いなー」と思わせてくれる素晴らしさがあります。
本気で良いキーボードを探しているという方はぜひ!このキーボードおすすめです!