Macbook ProやMacbook Airなどの購入を検討しているときに、一番頭を悩ますのは、ストレージの容量をどうするか。
Macbookも初期の頃のモデルなら背面パネルを外し、ストレージやメモリを交換することもできましたが、今のモデルはそれができなくなっています。
このページでは、これからMacbook ProやMacbook Airを購入しようと思っている方のために、Mac歴10年の“てん”がMacbookのストレージの選び方を紹介します。
ぜひ、Macbook購入の参考にしてください!(^^)
目次
Macbookシリーズで選べる容量の種類は?
すでにMacbookについてチェックし、ストレージ容量については知っているという方もいると思いますが、念のため、現行のMacbookのストレージラインナップについて紹介します。
下の表は2020年時点でappleストアで販売されているMacbookシリーズの価格をまとめたものです。
MacBook Air | MacBook Pro 13インチ |
MacBook Pro 16インチ |
|
128GB | なし | ベースモデル | なし |
256GB | ベースモデル | +20,000円 | なし |
512GB | +20,000円 | +40,000円 | ベースモデル |
1TB | +40,000円 | +60,000円 | +20,000円 |
2TB | +80,000円 | +10,000円 | +60,000円 |
4TB | なし | なし | +120,000円 |
8TB | なし | なし | +240,000円 |
また、現行のMacbookシリーズは、HHDモデルやフュージョンドライブモデルはラインナップされておらず、すべてSSDモデルとなっています。
ほんの3,4年前だとまだまだ128GBが主流でしたが、今では256GB、もしくは512GBが主流になっているようですね。
Macbookシリーズの容量の選び方
続いては、Macbookシリーズの容量の選び方について、どのような角度から選ぶとよいのか、基準となる選び方について紹介します。
メイン?サブ?今のPC環境から考える
まず基準となるのが、Macbookをメインマシンとして考えているのか、サブマシンとして考えているのかという点です。
当然メインPCとして購入する場合、それなりの容量がないと使い物になりません。
また、サブPCの場合、多すぎて困るということはありませんが、あまりにもオーバースペックという場合も金銭的な面であまり良いとは言えません。
したがって、まずはメインのPCとして使うのか、サブのPCとして使うのかを考え、それを基準に選ぶ必要があります。
ブラウジング?動画編集?用途から考える
用途を基準にストレージ容量について考える必要もあります。
例えば、寝る前にベッドでYouTubeを見るといった用途に必要なストレージと、写真や動画の加工をすると言った用途では必要なストレージは大きく変わってきます。
そのため、どんな用途に使うのかを十分に検討してから、逆算してストレージ容量を選ぶという方法も考える必要があります。
予算から考える
予算が決まっている場合は、予算から考える方法も一つです。
おそらく、この記事を読んでおられる方は、個人利用としてMacbookを検討されている方が多いと思いますので、最終的には予算で決めるという方も多いのではないでしょうか。
私もこれまでMacbook、iMac、Macmin、ウィンドウズのPCなども含めて様々なPCを購入してきましたが、最終的には予算と相談して決めていましたので、予算の範囲内で買える容量のものを選択するというのも、一つ合理的な観点だといえます。
具体的な用途別の必要容量について
利用する用途が決まっていても、なかなか、そこから必要な容量を算出するのは難しいことかもしれません。
ここでは、具体的な用途に対して、どれくらいの容量を必要とするのかを紹介していきたいと思います。
iPhoneなどスマホのバックアップ
64GB~256GBは最低必要。
最近では、スマホのバックアップをクラウドでというのも主流になっていますが、写真や動画などのバックアップはPCで行っているという方もいると思います。
私はiPhoneXRを利用しているのですが、基本的なバックアップはiCloudへ、写真や動画など重要なデータについては、念のため、パソコンや外付けのSSDなどにもとるようにしてます。
お使いのスマホのバックアップをPCで行う場合、最低でもスマホの容量以上を確保する必要があります。
私の場合、64GBのiPhoneXRを使用していますので、スマホ一つ分のバックアップを取るのであれば128GBでも十分です。
とはいえ、今では128GBや256GBのスマホを使っているという方も多いですので、お使いのスマホの容量の倍程度は見ておくとよいでしょう。
マイクロソフトオフィスをインストールして使う
使用可能ディスク領域 10 GB以上必要。
自宅で仕事をしたり、副業などにも使うという場合、マイクロソフトオフィス(ExcelやWordなど)を利用しようと考えている方もいると思います。
現在マイクロソフトが家庭向けに提供しているプランに「家庭向け Office 365 プラン」があります。
こちらのシステム要件は以下の通りです。
コンピューターとプロセッサ
macOS: Intel プロセッサメモリ
macOS: 4 GB RAMハード ディスク
使用可能ディスク領域 10 GB。HFS+ ハード ディスク フォーマット (別称 Mac OS Extended) または APFS更新プログラムには追加ストレージが必要になる場合があります。
引用:Microsoft Office「Microsoft Office リソース」より
オフィスをインストールして使用するためには、空き領域が10GB以上必要です。
この10GBというのは、あくまでも最低限ソフトをインストールするために必要な容量ですので、たくさんファイルを増やしていけば、もっとたくさんの容量を必要とします。
音楽の管理をPC上で行う場合
通常音源の場合…1000曲で約10GB程度
ハイレゾ音源の場合…50曲で約10 GB程度
最近だと、CDを借りてパソコンに落として…なんてやっている人も多くないと思いますが、
まだまだ、PC上でスマホの音楽も管理したいという方もいると思います。
もちろん、曲のジャンルや管理する形式にもよりますが、大体1曲あたり1MB程度なので、1000曲で10GB程度となります。
最近ではハイレゾといわれる高音質の形式も一般的になっていますね。
ハイレゾの音源の場合、1曲あたり200MB程度が主流です。したがって、ハイレゾの場合だと50曲で10GB程度が必要ということになります。
写真の加工や管理を行う場合
スマホ写真の場合…1000枚で約3GB程度
デジタル一眼の場合…100枚で約3GB程度
最近のスマホはカメラ性能が格段に良くなっており、基本的にスマホでしか写真を撮らないという方も多いと思います。
スマホで撮影する写真は、カメラの性能が向上するのに合わせて写真一枚の容量も大きくなってきています。
例えば、iOS11から導入されたheic形式という画像形式では約3MB程度です。
ということは、写真1000枚で3GBほどですね。
また、デジタル一眼などでは、スマホよりも容量は大きくなり、一枚30MB程度になります。つまり、100枚で約3GB程度の容量が必要ということになります。
動画の加工や管理を行う場合
iPhoneの場合…1GBで動画約7分
4K動画の場合…1GBで動画約1分
ここまでで、音楽や写真などを紹介しましたが、動画は圧倒的に容量が多いです。
64GBや128GB程度のスマホを使っている方なら、動画のせいで容量がいっぱいになって、いざという時に撮影ができなかったという経験をお持ちの方も少なくないと思います。
ちなみに、iPhoneの場合、初期設定の状態では、約7分の動画で1GB程度の容量が必要となります。10GBで約1時間程度となります。
また、最近は4K動画も普及しておりiPhoneでも上位機種だと4Kの撮影もできます。
4Kで撮影した場合やはり容量は大きくなり、なんと1GBで撮影できる時間は約1分。
つまり、10GBで約10分間しか保存できないということになります。
4K動画の加工や撮影を行う場合、容量は1TB,2TBあたりが必須になってしまいますね。
Macbookの具体的な使用例とストレージ容量の比較
ここまでで、Macbookの大まかな選び方について紹介してきました。
ここからは、私自身のMacbookの用途をご紹介していきますので、ご自身の用途と比較していただきながら、Macbookのストレージ選びの参考にしてみてください!
ちなみに、私のMacbookは128GBモデルです。
私のMacbookの用途と使用しているアプリケーション
早速、私のMacbookの用途についてご紹介します。
- ウェブブラウジング(GoogleChrome)
- 資料作成(Microsoft PowerPoint for mac)
- 売上表の管理(Microsoft Excel for mac)
- ブログ作成(filezila)
- 動画の編集(imove)
- 印刷物やウェブサイトデザイン(PhotoshopCC)
- 簡単な動画制作(iMovie)
- DJ(serato DJ)
DJなんかはもう卒業しましたので、今やってるわけではありませんが、数年前にはMacbook Proでやっていましたので項目には入れています。
また以上のようなことを、基本的には1台でやっていますから、ライトユーザーから、仕事などである程度使う方も参考にしていただけると思いますし、用途の幅も広いので参考にはなると思います。
上記で使用する以外のアプリケーションはLINE、Skype、Chatwork、slackとか普通のものばかりです。
これだけのソフトをインストールしていてもSSDの使用領域は50GB前後で収まっていますので70GBは残っています。
Macbook以外に保存領域として使っているストレージ
先ほど、さまざまなアプリケーションをインストールして約50GB程度の容量を使用していると紹介しました。
128GBのストレージなので、半分程度使用していることになりますね。
ただし、アプリケーションで使用するファイルを全て本体に保存しているわけではございません。
クラウド、外部ストレージなど使ってますので一応まとめます。
- googledrive100GB(実際使っているのは30GB前後)
- USBメモリ(16GB) 1000円前後
- 外付けSSD1TB
- 外付けHDDたくさん
上記のような外部ストレージを使っていますが、特によく利用しているのはGoogleドライブですね。有料プランを契約しており月額300円くらい払っています。
いろいろストレージ持っていますが、ファイルをしっかり管理すればストレージ容量128GBでも問題なく使用できるというのが私の率直な感想です。
MacOSなら簡単にストレージ管理できます!
Macはストレージ管理がWindowsに比べるととても簡単にできます。
iPhoneをほぼ同じ手順でストレージ管理ができるので、とても便利です。
具体的には以下の方法でストレージを管理することが可能です。
まだMacを買っていない方はイメージつきにくいと思いますが右上のりんごマーク(Windowsでいうスタートボタン)をクリック。
「このMacについて」をクリックすると、下のような画面が開きます。
上のタブの「ストレージ」をクリックすると、このMacの使用状況が一目でわかります。
この辺の使いやすさは他のパソコンではまだまだ真似できないと思います。
これはメインで使ってるマシーンではないので、ほとんど保存されていませんがここにアプリや、写真、音楽がどれだけの容量が保存されているかが把握できます。
ここで使いすぎている領域をチェックしてiPhoneと同じ要領で、随時整理をしていけが、いっぱいになってしまう前に対処することができそうです。
Macbookの容量が足りなくなった時の対処方法
もし、買った後ストレージの容量が足りないよ~となってしまうと残念ですよね。
ここではMacbookの容量が足りなくなった時の対処方法について少し紹介します。
実は、私はデスクトップタイプのiMacも保有していますが、iMacについても128gbです。(※自分でHDDからSSDに換装したのでかなり容量が小さくなっています。)
しかし、1年以上使っていても本体の容量は↓
半分以下です。
ただ、Macはタイムマシン(バックアップ機能)がありますので、どこかに保存する必要があります。
さすがに、128GBのストレージでは、バックアップまで本体には取れませんので、↓の外付けHDDを利用しています。
これは玄人志向さんの3.5型HDDケースと、もともと持っていたTranscend SSD 240GBを組み立てて作ったバックアップ専用の外付けハードディスクです。
万が一、容量が足りない!と言う場合は、上記で紹介したクラウドストレージや、このような外付けHDDを使用すれば全く問題ありません。
また、SDスロットのあるMacの場合
このように、差し込むだけで64〜256GB一瞬で拡張できるアイテムもありますので、このようなものを使ってみても良いかもしれませんね。
これから買うなら128GBもしくは256GBでも十分かもしれません。
こちらのページでは、Macbookのストレージ容量で悩んでいる方のために、ストレージの選び方について紹介しました。
迷うと思いますが、ストレージを決めるポイントは、
- 動画を扱うか。
- その他、容量を食う特殊な使い方をするか。
の2つかなと思います。
上記の二つに当てはまらず、一般的に想定される用途で使用される場合は、128GBもしくは256GBを購入しておけば、問題ないのではないでしょうか。
いまは、外部ストレージやクラウドストレージも安く利用できますので、最悪の場合、こういったものを使えば特に困ることはないのでは?と思います。
こちらの記事を参考にしていただき、良いMacbook選びをしていただければ幸いです。
ありがとうございました~。