発表から10周年を迎えたiPhoneですが、マイナーチェンジを繰り返し毎年のように新機能を搭載した新型iPhoneが発売されています。
しかし、どんどんiPhoneが進化しても、
「そこまで使いこなせないし、別に最新のiPhoneじゃなくてもいいかな」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、少し古めのiPhoneを中古で購入し、再契約する方法と注意点について解説してみたいと思います。
目次
中古のiPhoneを再契約するには?
中古iPhoneを購入する方は様々な目的があると思います。
Wi-Fiで通信してiPodみたいに使いたい!という人や、今のiPhoneの画面が割れたから部品が欲しいという方もいると思います。
しかし、一番多い目的としては、大手キャリアで再契約する、もしくは、格安SIMでスマホとして運用するというものではないでしょうか。
では、大手キャリアで契約する場合、格安SIMで契約する場合の大まかな流れをご紹介します。
大手キャリアで契約する場合
まずは、大手キャリアで契約する場合です。
大手キャリアというのは、ドコモ、au、ソフトバンクの3社が基本です。
大手キャリアで契約すると聞くと、新品で契約する場合をイメージしてしまいますが、中古で購入したiPhoneを持ち込むことによって再契約し使用することができます。
大きな流れとしては、新規で契約する場合とほとんど同じですが、中古の端末を大手キャリアに持ち込み、契約したいと伝えれば契約することができます。
ここで注意が必要なのが、iPhoneと言っても大きく分けると
- ドコモのiPhone
- auのiPhone
- ソフトバンクのiPhone
- もともとシムフリーのiPhone
- SIMロック解除を施したiPhone
の5つの状態があります。
ドコモ、au、ソフトバンクのiPhoneというのは、そのままの意味ですね。
大手キャリアで契約し購入したiPhoneのことです。
これらのiPhoneはドコモで契約したiPhoneはドコモでしか契約できず、auのiPhoneはauのみ、ソフトバンクのiPhoneはソフトバンクでしか契約できない仕組みとなっています。
また、シムフリー状態のiPhoneも中古市場では取引されています。
先ほど、ドコモのiPhoneはドコモのみ、auのiPhoneは…という点については触れましたが、なぜそのような仕組みになっているかというと大手キャリアで販売されるiPhoneはAppleストアで売られているiPhoneとは異なり、簡単な改造が施されています。
具体的には、ドコモで売られているiPhoneはドコモの電波しか掴まないように、auのiPhoneはauの電波しか掴まないように、ソフトバンクのiPhoneはソフトバンクの電波しか掴まないようにされているのです。
反対にシムフリー端末というのは、ドコモ、au、ソフトバンクのどの電波でも掴むようなiPhoneとなっており、どこの大手キャリアに持ち込んでも契約することができます。
最後はSIMロック解除を施したiPhoneです。
2015年5月に総務省から「SIMロック解除の義務化」が始まりました。
SIMロック解除とは、先ほど紹介したドコモはドコモ、auはau、ソフトバンクはソフトバンクしか使えないという改造を解除する作業です。
つまり、2015年5月以降に大手キャリアで契約したiPhoneはSIMロック解除後であれば、もともと購入したキャリアにかかわらずどこの回線でも契約できることになります。
このように、中古のiPhoneと言っても様々なものがありますので、希望に合わせて探すことが重要です。
格安SIMで契約する場合
続いて、格安SIMで契約する場合について説明します。
そもそも格安SIMというのは、料金の安い電話回線のことですよね。
なぜ料金が安いのか?というといろいろ理由はありますが、その一つに
自社で電話回線を持っていない
ということがあります。
どういうことかいうと
例えば有名な格安SIMに”マイネオ”という会社があります。
マイネオは電話、インターネットがどちらも使えるもっとも安いプランの場合「1310円/月額」から利用することができます。
大手キャリアが最低料金で5000円から1万円程度することを考えるとかなり安く運用できます。
マイネオは実は自社で電波を持っているわけではなく、ドコモ、auの回線を借りて電話回線を借りて運用しているのです。
ドコモや、auは携帯電話の基地局を自社で設置し日本中に電波が届くように整備をしています。
しかし、マイネオをはじめとする格安SIM会社はドコモ、au、ソフトバンクといった3大キャリアいずれかの電波を借りて運用しているため経費がかからず安く回線を提供できているというわけなのです。
先ほど紹介した
- ドコモのiPhone
- auのiPhone
- ソフトバンクのiPhone
- もともとシムフリーのiPhone
- SIMロック解除を施したiPhone
というiPhoneの状態があったと思いますが、上記でいえば、
- もともとシムフリーのiPhone
- SIMロック解除を施したiPhone
はどこの格安SIM会社と契約しても基本的には携帯電話として使用することができます。
反対に、SIMロック解除が施されていない
- ドコモのiPhone
- auのiPhone
- ソフトバンクのiPhone
であれば、ドコモの回線を使っている格安SIMはドコモのiPhone、auの回線を使っている格安SIMはauのiPhone、ソフトバンクの回線を利用した格安SIMはソフトバンクのiPhoneでなければ使えないということです。
したがって、格安SIMで中古iPhoneを使う場合は、契約を予定している格安SIM会社がどこの回線を使っているか?を考慮してiPhoneを選ぶ必要があるということです。
SIMのサイズも実は重要
ここまでで、中古iPhoneを購入してキャリアで再契約する大まかな流れを紹介しました。
正直大手キャリアで契約する場合は、端末を持ち込んで相談すればいろいろ面倒を見てくれるので端末選びさえ間違わなければ再契約することは難しくありません。
しかし、格安SIMで契約する場合、自分で調べながら契約をすることになるので、SIMカードのサイズにも注意する必要があります。
SIMカードといえば、iPhoneの側面に挿入するICチップのようなものです。
ご存知の方もいるかもしれませんが、実はSIMカードにはいくつか種類があり、
- miniSIM
- microSIM
- nanoSIM
という3つが日本では主流になっているサイズです。
機能としては、もちろん同じものなのですが、サイズが違えば使えない場合もあります。
ちなみにiPhone各モデルのSIMサイズは
- iPhone 5以降→nano SIM
- iPhone 4s/4→micro SIM
- iPhone 3GS/3G→miniSIM(標準サイズ)
となっていますのでnanoSIMを選択していれば問題ありません。
また、現状何らかのSIMカードを使っているがサイズが合わないという場合は
SIMカッター
これらを使うことでサイズを小さくカットすることができます。
※私はSIMカッターは持っていませんが、工作用のハサミで切ってサイズを合わせましたw
反対に小さい場合は
SIMアダプターというものが数百円で売られていますので、これらでサイズを合わせて使用します。
中古iPhoneを再契約するには、回線とSIMロックを抑えよう!
今回の記事では、中古iPhoneを再契約して使うために重要な回線とSIMロック、SIMサイズの話を解説しました。
初めてでは何から手をつけたらいいのかわからないということもあると思いますが、中古iPhoneを活用するのは以外と難しくありません。
月々の支払いを抑えたい、最新のiPhoneでなくても良いが、iPhoneが良いという方は是非参考にしていただき快適なiPhoneライフを送っていただければ幸いです。