ヤフオクや、メリカリなどで中古iPhoneを検索すると必ず出てくる「利用制限」
理解できれば簡単な話なのですが、初めて中古iPhoneの購入を検討している方の中には「何これ?」「めんどくさっ!」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では中古iPhoneを購入する際に知っておきたい利用制限について解説します。
目次
利用制限は基本的には大手キャリアiPhoneに適用されるもの
利用制限を理解するために、まずは大手キャリアでiPhoneを購入するシーンと、そうではないシーンを知る必要があります。
iPhoneはご存知の通りApple社の製品です。
アップル社はアップル製品の販売に関して、ある程度制約を設けていますのでどこでも購入できるというわけではありません。
したがって、新品のiPhoneを購入するには
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Appleストア(オンライン含む)
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大手家電量販店のAppleブース
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携帯電話キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
といったところに限定されます。
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Appleストア(オンライン含む)
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大手家電量販店のAppleブース
この二つで購入する場合、基本的には一括払い、もしくは、クレジットカード会社や、ローン会社を利用した分割払いになるはずです。
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携帯電話キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
反対に、多くの方が利用している携帯電話キャリアでの購入の場合、月々の携帯料金と合算して分割払いで購入する方が多いと思います。
iPhoneの利用制限とは「携帯電話キャリアを利用してiPhoneを分割購入した場合に適応される制限」という点をまずは理解してください。
利用制限は、クレジットカード会社の審査と同じ
例えば、クレジットカードを利用して料金を滞納するとクレジットカードが止まり、最悪の場合ブラックリストに載ってしまいますよね。
携帯電話キャリアの場合も実は同様で、携帯電話キャリアからiPhoneを分割払いで購入する場合、7万円前後するiPhoneを携帯電話キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が肩代わりして支払ってくれています。
大抵の場合、2年縛りと同時に、24回の分割払いになっていると思います。
この分割支払い期間に支払いが滞る(iPhone本体代金の支払いの滞納)とクレジットカード会社同様に携帯が使えなくなり、しばらくするとブラックリストに載ってしまいます。
クレジットカード会社の場合、万が一、料金の滞納が続いてクレジットカードが強制解約になってしまうと、そのクレジットカード会社では「この人は信用がない人だ」ということになり、おそらく、二度とその会社のクレジットカードを発行することができなくなります。
携帯電話キャリアも同様で、2年間の契約中に肩代わりしているiPhone本体の支払いが回収できなくなると「この人は信用がない人だ」ということにになりそのキャリアで電話回線の契約ができなくなってしまいます。
つまり、利用制限とは、スマホ本体に紐づけられている元の契約者の信用情報というわけです。
利用制限の種類
ここまでで利用制限とは何かという大枠は理解していただけたと思います。
では具体的に利用制限にどんな種類があるのか?について紹介します。
利用制限は
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利用制限○
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利用制限△
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利用制限×
の3種類があります。
利用制限○とは?
利用制限○とは、iPhone本体の支払いが完了しており、問題ないことが確定しているものになります。
つまり、
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本体代一括購入で支払いを完了した
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2年契約で問題なく支払いを続け、2年を経過したため支払いが完了した
上記の2つになります。
したがって、今後も問題なく使い続けられるもっとも状態の良いiPhoneということになります。
利用制限△とは?
利用制限△は、iPhone本体の支払いが途中という意味があります。
具体的には
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2年契約(2年の分割払い)でiPhoneを契約してまだ2年経っていない
上記の場合が利用制限△になります。
利用制限△のフラグは、現状特に問題なく使える状態ですが、支払いが完了していないため元のオーナーが支払いを辞めた、もしくは、何らかの理由によって代金の支払いができなくなるリスクがあります。
もし、支払いが滞ってしまった場合は、利用制限が△から×に変わります。
利用制限×とは?
利用制限×とは、iPhone本体の支払いがすでに滞っており利用制限がかかった状態を指します。
状態としては
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2年契約(2年の分割払い)でiPhoneを契約し2年(支払い完了まで)に何らかの事情で本体代金が支払われなかったもの。かつ、所定の期間が経過して携帯キャリアから制限がかけられたもの
ということになります。
したがって、利用制限×のiPhoneは利用制限をかけたキャリアでの再契約はできません。
利用制限×のiPhoneでもSIMロック解除されていれば使える?
ここまでで利用制限とは何か?についてお判りいただけたのではないでしょうか。
では利用制限×のiPhoneは文鎮化して全く使えないのか?というとそうではありません。
利用制限とは誰がかけているかというとそのiPhoneの支払いを担当していたキャリアになります。
例えば、ドコモでiPhoneを分割契約した場合、そのiPhoneの支払いを肩代わりしているのはドコモになります。
そして、何らかの事情で支払いができなくなった場合、支払いが完了していないiPhoneに対してドコモが利用制限をかけます。
そもそも、SIMロック解除がされている前提の話ですが、利用制限×の掛かっているiPhoneは
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ドコモ→×
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au→○
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ソフトバンク→○
という具合にドコモ以外のキャリアとは再契約ができるのです。
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利用制限の確認方法
最後に利用制限を確認する方法について紹介します。
中古家電ショップはもちろん、ヤフオクやメリカリでiPhoneを購入する場合でも親切な出品者であれば利用制限の判定については記載があることが多いです。
しかし、それでも気になるという方は”IMEI番号”というiPhone一台一台に割り当てられている識別番号を使用して検索します。
IMEI番号は本体の背面下部に記載されている15桁の数字の羅列です。
また、本体操作からも確認可能で「設定 > 一般 > 情報 > IMEI」をみると確認することができます。
IMEI番号の確認ができたら各社の利用制限確認画面にログインします。
サイト自体はシンプルで、下記いずれかのサイトにログインし照会をかけると確認することができます。
ドコモの端末の場合→▶︎ドコモネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
auの端末の場合→▶︎auネットワーク利用制限携帯電話機照会
ソフトバンクの端末の場合→▶︎ネットワーク利用制限携帯電話機の確認
ちなみに、私はドコモのiPhoneを所有して、格安SIM「マイネオ」で運用していますので試しにドコモでIMEI番号を照会していました。
ログイン画面がこれです。
検索窓にIMEI番号を入力して検索をかけると
結果が表示されました。
私のiPhoneの判定は○でした。
利用制限正しく理解していれば全く怖くありません!
今回は中古iPhoneを購入したり利用したりする場合に気になる利用制限の話について照会しました。
利用制限って何となく面倒くさそう、難しそうという風に感じてしまいますが、理解できると全然難しいものではありません。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただいて快適なiPhone選びをしていただければ幸いです。
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